GTECの難易度は?英検・TOEICとの比較と目安スコア・対策法まとめ

英語4技能(読む・聞く・話す・書く)をバランスよく測定できる試験として注目されている「GTEC」。大学入試や高校での英語力評価にも活用されるようになり、英検やTOEICとの違いが気になる人も多いのではないでしょうか。

本記事では、GTECの種類ごとの難易度やスコアの目安、他の英語試験との比較、効果的な対策法まで詳しく解説します。受験を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

目次
人気
なし
1
Basic
3
4
5
ある
就・転職
使えない
1
Basic
3
4
5
使える
試験難易度
易しい
1
Basic
3
4
5
難しい
主な対象者
小中学生
高校生
大学専門
社会人
その他

当サイト独自の見解です

資格種別語学(英語)
ジャンル英語4技能評価試験(リーディング・リスニング・スピーキング・ライティング)
資格区分GTEC Core/Basic/Advanced/CBT(大学・社会人向け)
受験資格GTEC Core〜Advanced:主に中高生、学校団体単位での受験GTEC CBT:大学生・社会人対象(個人受験不可)
試験日程各学校・団体で設定(CBTは年に数回、大学等を通じて実施)
試験方法パソコンまたはタブレットによる受験(スピーキング・ライティングも入力式)
免除科目なし
試験場所GTEC:学校または指定施設内CBT:大学等が指定する会場
受験料GTEC Core〜Advanced:約3,000〜4,000円前後(学校による)GTEC CBT:約6,000円〜7,500円
登録・更新登録制ではなく、試験ごとのスコア提出形式(資格の「保持」概念はなし)
問い合わせ先ベネッセコーポレーション GTEC事務局公式サイト:https://www.benesse.co.jp/gtec/

GTEC(ジーテック)は、「Global Test of English Communication(グローバル・テスト・オブ・イングリッシュ・コミュニケーション)」の略で、株式会社ベネッセコーポレーションが提供する英語4技能試験です。読む・聞く・話す・書くの4技能を総合的に評価する構成となっており、主に中学生から高校生を対象に全国の学校で導入されています。

また、大学生や一般社会人向けの「GTEC CBT(Computer Based Testing)」も用意されており、より実践的な英語力測定を目的とした試験として注目を集めています。試験は全てICT(パソコンやタブレット)を活用して実施され、学校の教室や個別会場で受験可能。スコアは1200点満点の数値で示され、合否ではなく「到達度」を可視化する仕組みが特徴です。

GTECには4つのタイプがあり、学年やレベルに応じて「Core」「Basic」「Advanced」「CBT」に分類されます。それぞれの試験で難易度や出題範囲が異なり、受験者の英語力に応じた選択が可能です。

GTECは、英語の「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能すべてを評価する試験です。各タイプ(Core/Basic/Advanced/CBT)で出題内容は異なりますが、基本的な構成は共通しています。以下、それぞれの技能の内容について解説します。

リーディング(Reading)

  • 英文の内容理解を問う読解問題が中心。
  • 問題文は比較的短めからスタートし、AdvancedやCBTでは長文読解や論理的思考を必要とする設問も含まれます。
  • 文法や語彙力だけでなく、英文の構造把握力も求められます。

リスニング(Listening)

  • 会話や説明文を聞いて内容を理解する設問形式。
  • 選択式の問題が多く、音声はネイティブの自然なスピードで読み上げられます。
  • CBTでは講義形式の音声や長めの会話が出題され、より実践的な内容に近づきます。

スピーキング(Speaking)

  • ヘッドセットを通じて音声を録音し、自分の意見や考えを英語で話す形式。
  • 質問に対して即答する問題や、意見を述べる問題などがあります。
  • CBTでは自由回答のウェイトが高く、論理的に話す力も重視されます。

ライティング(Writing)

  • 文章や図表をもとに短文・長文を英語で記述する形式。
  • CoreやBasicでは語句並び替えや簡単な作文、CBTではエッセイ形式の記述も。
  • 自分の考えを英文で表現する力、構成力、文法運用力が試されます。

4技能をバランスよく出題することで、「実際に使える英語力」がどの程度あるかを測定できる点がGTECの大きな特長です。

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タイプ名対象難易度の目安(英検換算)スコア範囲
Core中学初級〜中級英検3級前後~700点
Basic中学上級〜高校初級英検3級〜準2級~840点
Advanced高校中級〜上級英検2級〜準1級~1050点
CBT大学生・一般英検準1級〜1級~1200点

GTECでは、各技能ごとにスコアが設定されており、4技能合計で最大1200点満点となっています。タイプによって配点に若干の違いはありますが、基本は以下のようなバランスです。

GTEC CBT(大学生・社会人向け)の配点例

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技能配点内容の特徴
リーディング300点長文読解・情報処理・要点把握など
リスニング300点会話・講義音声の理解力など
スピーキング300点音声録音で即答・意見表明など
ライティング300点図表説明・自由記述(エッセイ)など

GTEC Advanced(高校生向け)の配点例:

技能配点
リーディング250点
リスニング250点
スピーキング250点
ライティング250点

Core/Basic(中学生~高校初級向け)は技能数が異なる場合あり

  • Coreは3技能(リーディング・リスニング・スピーキング)のみ
  • Basicは4技能だがスコアレンジが低め(満点700~840点程度)
スコア評価のポイント
  • GTECは合否ではなくスコア制:どの技能が得意・不得意かを数値で把握できる。
  • 大学入試活用では、**一定以上のスコア(例:CBTで1100点以上)**で評価加点や代替利用されるケースも。

GTECの難易度は、受験する「タイプ」によって大きく異なります。中学生向けの「Core」や高校初級向けの「Basic」は基礎英語の確認が中心である一方、「Advanced」や大学・一般向けの「CBT」は英検2級~準1級、場合によっては1級相当の難易度とされることもあります。

他の英語試験との比較で見る難易度

GTECを英検やTOEICと比較すると、以下のような対応関係が一般的です(あくまで目安)

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GTECの種類難易度目安英検相当TOEIC換算(参考)
Core易しい英検3級前後~400点程度
Basicやや易しい英検3級~準2級~500点程度
Advanced普通〜やや難英検2級~準1級~700~800点
CBT難しい英検準1級〜1級800点〜900点以上

GTEC CBTは、4技能すべてに高いレベルが求められ、特にスピーキングやライティングでは「自分の意見を英語で組み立てて伝える」力が重視されます。この点は、単に文法知識や語彙量だけでは対応しきれない実用力が問われるため、多くの受験者がTOEICより難しく感じる傾向があります。

難しく感じやすいポイント

4技能すべてが評価対象

  • 英検やTOEICでは受験者が苦手な技能を避けることも可能ですが、GTECではすべての技能をバランスよく求められます。

スピーキング・ライティングが録音・記述式

  • CBTではスピーキングをマイクで録音し、ライティングはタイピングで記述。時間内に論理的にまとめる力が必要です。
  • 一発録音式で再録音できないため、緊張しやすい人は特に難しく感じることも。

ICT操作に慣れている必要がある

  • GTECはすべてコンピュータ受験。入力操作やインターフェースに不慣れだと、実力を出しきれないこともあります。

GTEC CBTを受ける学生の中には、「英検準1級に合格したけれど、CBTでは思ったより点数が出なかった」という声もあります。これは、GTECがより実践的な英語力を重視しているためで、単語や文法の暗記ではカバーしきれない部分が評価対象になるからです。

GTECは「どのタイプを受けるか」によって難易度が大きく異なり、とくにCBTは大学入試や留学レベルにも対応できる高度な内容となっています。英検やTOEICとは評価基準が異なるため、自分の目的やレベルに合った対策が必要です。特にライティング・スピーキングが苦手な人にとっては、事前練習なしでの高得点は難しい試験といえるでしょう。

GTECは過去問題の一般公開がなく、問題形式に不安を感じる受験者も少なくありません。そのため、「試験形式に慣れること」と「4技能のバランス強化」が対策のカギとなります。

まずおすすめなのが、ベネッセが提供する公式問題集や模擬問題での練習です。出題傾向や回答形式を掴んでおくことで、本番でも落ち着いて取り組めます。特にCBTでは、タイピングによるライティングやマイク録音によるスピーキングに慣れておく必要があります。

スピーキング対策には、自分の声を録音して聞き直す練習や、スマホのアプリなどを活用した模擬発話練習が効果的です。ライティングでは「図表の説明」や「自分の意見を述べる」練習を繰り返し、英文構成力と語彙の幅を広げましょう。

また、GTECではTOEICや英検のような「語彙暗記型」よりも、実用的な英語運用力と表現の柔軟性が問われます。ニュース記事の要約、TEDのリスニング、日常英会話の再現練習なども効果的な補完学習となります。

日々30分~1時間の継続学習が理想で、週2~3回のスピーキング練習を取り入れると効果的です。GTECは短期集中型の試験ではなく、コツコツと「使える英語力」を積み上げることが高スコアへの近道です。

GTEC 公式問題集

著:ベネッセコーポレーション, 編集:育成商品開発部
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まず最も信頼できるのが、ベネッセから出版されている『GTEC 公式問題集』です。Core・Basic・Advanced・CBTの各タイプごとに用意されており、実際の試験と同じ構成で問題演習ができるのが大きな特長です。特にスピーキングやライティングは独特の出題形式があるため、事前に公式問題集で形式に慣れておくことで安心して本番に臨めます。

GTEC 2週間でスピーキング・ライティングの力が面白いほど身につく本

GTEC対策に特化したスピーキング・ライティング集中トレーニング本です。1日ごとの学習プランが組まれており、わずか2週間で試験形式に慣れながら、実践的な英語表現力を身につけられるのが特長です。音声ダウンロード付きで発話練習にも対応しており、自宅学習でも効果的。GTEC CBTやAdvancedを目指す受験者にとって、効率よく得点力を伸ばせる一冊です。

GTECは、主に進学や英語力の可視化に活用される試験で、特に大学の総合型選抜(旧AO入試)や学校推薦型選抜で評価されるケースが増えています。CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)に対応したスコア証明として活用できるため、「英語4技能」をアピールする資料として有効です。実際、多くの私立大学ではGTEC CBTで一定以上のスコアを取得していれば、英語試験免除や加点対象となる制度があります。

一方で、就職活動での認知度は英検やTOEICに比べるとまだ高くはありません。企業によっては語学力証明として参考にされることもありますが、民間企業ではTOEICがスタンダードとなっているため、GTECだけで評価される場面は限定的です。ただし、教育業界や留学関連の仕事などでは、英語運用力をアピールする材料として十分に活かせる試験です。

GTECは、英語4技能をバランスよく測定できる実用性の高い試験です。特にCBTは英検準1級〜1級レベルに匹敵する難易度で、スピーキングやライティングの力が重要視されます。大学入試では有利に働く場面が多く、進学を考える学生には強い味方となるでしょう。

一方、就職活動での評価は限定的で、TOEICや英検と併用するのがベターです。対策には公式問題集を使った形式慣れと、実践的なアウトプット練習が効果的です。

自分の目標に合わせて、受験タイプや対策法をしっかり見極め、GTECをうまく活用していきましょう。

資格を広めてくれると嬉しいです☆彡
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