
ケンブリッジ英語検定は、世界でも最も信頼性が高い英語資格として知られています。しかし、日本ではTOEICや英検ほどの知名度は高くなく、「難しそう」「受けるべきレベルが分からない」と感じる人も多いはずです。
本記事では、ケンブリッジ英語検定のレベル別の難易度・特徴・必要勉強時間・合格に向けた具体的な対策まで、徹底的に解説します。
「自分はどのレベルを受ければいい?」という疑問の解消にも役立ちます。
ケンブリッジ英語検定の概要
| 資格種別 | 語学資格(英語4技能試験) |
|---|---|
| ジャンル | 語学・英語・国際資格 |
| 資格区分 | 公的資格(国際的に認定)CEFR準拠(A2〜C2のレベル別) |
| 受験資格 | 年齢制限なし・誰でも受験可能 |
| 試験日程 | 年数回(試験センターにより異なる)※ペーパー試験・CBT試験で日程が異なる |
| 試験方法 | Reading / Writing / Listening / Speaking の4技能試験※Speakingはペア試験(対面) |
| 合格基準 | CEFRレベル基準(一定スコアに達しないと不合格) |
| 免除科目 | なし |
| 試験場所 | 全国のケンブリッジ公式試験センター(東京・大阪・福岡ほか) |
| 受験料 | レベルにより異なる(目安)A2:15,000〜20,000円B1:20,000〜25,000円B2(FCE):25,000〜30,000円C1(CAE):30,000〜35,000円C2(CPE):35,000〜40,000円 |
| 登録・更新 | 更新不要(合格証は無期限有効) |
| 問い合わせ先 | ケンブリッジ大学英語機構(Cambridge Assessment English)日本の各試験センター |
ケンブリッジ英語検定とは?世界トップクラスの英語資格
ケンブリッジ英語検定(Cambridge English Qualifications)は、イギリスのケンブリッジ大学の研究機関が実施する、世界基準の英語力テストです。大学留学や就職で高い信頼性を持ち、英語資格の中でも“本物の英語力を測る試験”として評価されています。
試験はCEFR(国際基準)に完全準拠しており、次のような段階に分かれています。
| レベル | 名称 | CEFR | 日本の目安 |
|---|---|---|---|
| A2 | Key (KET) | A2 | 英検3級〜準2級 |
| B1 | Preliminary (PET) | B1 | 英検2級 |
| B2 | First (FCE) | B2 | 英検準1級〜1級弱 |
| C1 | Advanced (CAE) | C1 | 英検1級 |
| C2 | Proficiency (CPE) | C2 | 英検1級以上(ネイティブレベル) |
英語試験の中でも、ライティングやスピーキング試験の精度が高く、“英語で考え、意見し、論理を構築する力”が求められるのが大きな特徴です。
ケンブリッジ英語検定が難しいと言われる4つの理由
1. 実践的な英語運用力を問われる
TOEICのようなパターン問題ではなく、文脈理解・推論・要約・論理構築といった思考力のある英語を求められます。
「英語で学び、英語で議論する」レベルが基準になるため、暗記型の勉強だけでは対応できません。
2. ライティング・スピーキングの比重が大きい
- 文章構成力(Introduction → Body → Conclusion)が必須
- 相手との対話形式で意見交換するSpeaking
など、実際の留学や職場で使う能力に近いテスト内容です。
3. 合格基準が厳格
スコアを積み上げる方式ではなく、「基準に達していなければ容赦なく不合格」。
確実にそのレベルを満たす力がなければ合格証は発行されません。
4. 必要勉強時間が比較的多い
- FCE:500〜600時間
- CAE:700〜800時間
- CPE:1,000時間以上
特に上位レベルでは、ネイティブの大学講義を理解する力、学術的文章を書き切る力まで要求されます。
レベル別の難易度:FCE・CAE・CPEの違い
ケンブリッジ英語検定は多段階ですが、特に受験者が多いのは FCE(B2)・CAE(C1)・CPE(C2) の3つです。
ここでは難易度を星5段階で解説します。
B2 First(FCE):難易度★★★☆☆
英検準1級〜1級手前レベル
大学留学や企業が要求する“実用英語力”の基準となるレベルです。
語彙・文法・長文読解・ライティングが一通り求められ、受験者にとって「難しいが届きやすい」試験と言えます。
- 実践的な英語力を総合的に評価
- Writingがやや難しめ(エッセイ・メールなど)
- Speakingはペア形式で受験(対話・意見交換)
C1 Advanced(CAE):難易度★★★★☆
英検1級〜1級をやや超えるレベル
欧州の大学・大学院ではCAE合格が入学基準となることも多く、学術レベルの英語運用力が必要になります。
- 読解は学術寄りで難易度高
- Writingは論理構成の精度を厳しく採点
- ListeningはBBCレベルのスピード
実際、英語で講義を聞き、議論に参加する力が求められるため、難易度は高めです。
C2 Proficiency(CPE):難易度★★★★★
“ネイティブに近い英語力”が要求される最高峰
CPEは英語資格の中でも最上位に位置し、英検1級より明確に難易度が高いです。
- 抽象的・専門的なテーマが多い
- 論理性・語彙精度が極めて高く求められる
- スピーキングでは即時の深い意見展開が必要
取得すれば、世界どこへ行っても「高度な英語力の証明」となります。
他の英語試験との比較で分かるケンブリッジの難易度
| 試験 | 目安レベル | ケンブリッジとの関係 |
|---|---|---|
| TOEIC900点 | B2〜C1 | FCE後半〜CAE前半 |
| 英検準1級 | B2〜C1 | FCE相当 |
| 英検1級 | C1 | CAE相当(やや下〜同等) |
| IELTS7.0 | C1 | CAE合格ライン |
| IELTS8.0 | C1〜C2 | CAE後半〜CPE初期 |
重要ポイント
- TOEIC高得点でも、ケンブリッジのWriting/Speakingで苦戦する人は多い
- 英検とは形式が大きく異なる
- 「暗記型→思考型へのシフト」が必須
合格率の目安
ケンブリッジ英語検定は公式に合格率を公表していません。
ただし、一般的な受験者の体感としては以下が目安です。
- FCE:60〜70%
- CAE:50〜60%
- CPE:30〜40%
特にCPEは“刺さる人だけが受かる”レベルの難易度です。
どのレベルを受けるべき?目的別の選び方
| 目的 | おすすめレベル |
|---|---|
| 大学留学(英語圏) | FCE or CAE |
| 大学院留学 | CAE以上 |
| 海外就職・外資でのキャリア形成 | CAE |
| 英語力を武器にしたい | CAE |
| 英語資格の最高峰が欲しい | CPE |
ケンブリッジ英語検定は就職や仕事で使える?
結論から言うと、ケンブリッジ英語検定は就職・転職・ビジネスの場面で非常に強力に使える資格です。
日本国内では知名度がそこまで高くないものの、外資系・海外企業・教育機関・研究機関ではトップレベルの信頼性があります。
ここでは、就職でどのように評価されるのかを詳しく解説します。
1. 外資系・グローバル企業での信頼性が非常に高い
ケンブリッジ英語検定は、
欧州を中心に世界20,000以上の大学・企業・政府機関で認定されている資格です。
特に信頼される理由は以下:
- CEFR(国際基準)に完全準拠
- 「読む・書く・話す・聞く」の4技能を総合評価
- 試験の実践性が高く、業務での英語運用と近い
- 英語力の証明として“落ちにくい”ので信用される
外資コンサル、メーカー、IT系(Google・SAP・Siemensなど)では、採用基準としてCAE合格を掲げる企業もあります。
2. CAE以上なら海外大学・大学院レベルの英語力として高評価
レベル別に就職での評価をまとめると次の通りです。
| レベル | 就職評価 | 活かせる場面 |
|---|---|---|
| FCE(B2) | 海外顧客対応や英文メールで十分活用可 | 貿易、ホテル、外資企業の一般職 |
| CAE(C1) | 外資系企業の採用ラインをクリア | 会議・資料作成・交渉 |
| CPE(C2) | 最高峰の英語資格として突出した評価 | 英語講師、研究職、翻訳、国際プロジェクト |
特に**CAE(C1)**以上は、海外企業で働く上で「この人は英語で普通に仕事ができる」という証明になります。
3. 英検やTOEICより評価されるケースもある
日本国内では英検やTOEICが主流ですが、海外での扱いは次の通りです。
- TOEIC → 日本以外では評価が低い
- 英検 → 日本と一部アジアでのみ知名度
- ケンブリッジ → 世界中で高い信頼性
つまり、英語を武器に海外でキャリアを築きたい人には最も強い資格と言えます。
4. 英語4技能が必要な仕事に直結
ケンブリッジ英語検定は4技能すべてを測定するため、以下のような仕事で直結します。
- 英文メール・契約書作成
- 海外企業との会議
- 英語でのプレゼン
- ネゴシエーション(交渉)
- リサーチ・分析レポート作成
TOEICのような“得点上げのテクニック”が効かないため、
ケンブリッジに合格=実務でも使える英語力という証明になります。
5. 日本の転職市場でのメリット
日本企業でも以下のような業界で評価が高まっています。
- 外資系製薬
- 外資IT(Google、SAP、IBM、AWS)
- 貿易・ロジスティクス
- 観光・ホテル
- 英語教育(講師・塾・予備校)
- 国際協力(NGO、国際機関)
特にCA E以上は、
「英語を使う部署への即戦力」として評価されるレベルです。
6. 英語講師・教員・教育系で強い
ケンブリッジ英語検定は英語の教授法資格(CELTA、DELTA)とも関連が深く、教育業界での評価が非常に高いです。
- 塾講師
- 英会話スクール
- 大学職員
- 英語教師
「教える側の英語力証明」としても強力な資格と言えます。
【まとめ】ケンブリッジ英語検定は、世界で最も信頼される“実践英語資格”
ケンブリッジ英語検定は、日本では知名度こそ高くありませんが、世界基準の英語力を証明できる非常に価値の高い資格です。
とくにCAE・CPEは国際的評価が高く、就職や海外進学・外資系キャリアで大きな武器になります。
- FCE(B2):大学生・社会人の基礎英語力の証明に最適
- CAE(C1):外資系や海外大学院レベルで高評価
- CPE(C2):英語資格の最高峰、専門職でも通用するネイティブ級
また、4技能をバランスよく測定するため、
「資格のための英語」ではなく “実務で使える英語力” が確実に身につく試験という点も魅力です。
英語を武器にキャリアを広げたい人、海外志向の学生・社会人、将来国際的な働き方を目指す人には、特におすすめの資格です。