英検Jr.の難易度!年齢別おすすめ級と合格のコツを紹介

英語の学習を始めたばかりの子どもたちにとって、「英語の試験」は少しハードルが高く感じられるもの。そんな中で注目されているのが、小学生を対象にしたリスニング中心の検定「英検Jr.(英検ジュニア®)」です。合否のないスコア制で、ゲーム感覚で取り組めることから、「初めての英語試験」として多くの保護者や教育現場で選ばれています。しかし、「実際には難しいのでは?」「うちの子はどの級が合っているの?」と不安に感じる方も少なくありません。この記事では、英検Jr.の3つの級(Bronze・Silver・Gold)の難易度や年齢別のおすすめ級、効果的な対策方法まで詳しく解説します。

目次
人気
なし
1
2
3
4
5
ある
就・転職
使えない
1
2
3
4
5
使える
試験難易度
易しい
1
2
3
4
5
難しい
主な対象者
小中学生
高校生
大学専門
社会人
その他

当サイト独自の見解です

資格種別語学系(英語)
ジャンル英語リスニングテスト(児童向け英語力測定)
資格区分任意受験型(合否なし、スコア評価)
受験資格年齢制限なし(主に小学生〜中学生対象)
試験日程年3回(6月、10月、1月〜2月) ※団体会場方式※オンライン版は随時実施あり
試験方法リスニング中心(ペーパー版 or オンライン版)・Bronze:約30分・Silver:約35分・Gold:約45分
免除科目なし(全受験者共通)
試験場所学校・塾などの団体会場 or オンライン自宅受験
受験料ペーパー版:・Bronze:2,600円(税込)・Silver:2,900円(税込)・Gold:3,200円(税込)
※オンライン版は若干異なる
登録・更新なし(資格の有効期限や更新制度はなし)
問い合わせ先公益財団法人 日本英語検定協会[公式サイト]

英検Jr.の試験は、すべてリスニング形式で行われ、読む・書く力よりも「聞いて理解する力」を評価することに重点が置かれています。対象年齢である幼児〜小学生の英語学習段階を考慮し、合否判定は行わずスコア制(正答率による評価)を採用しています。

試験は3つのレベルに分かれており、それぞれ以下のような内容です。

🥉 Bronze(ブロンズ)

  • 試験時間:約30分
  • 主な内容:単語、基本的なあいさつや指示(例:”Hello”、”Sit down”、”apple”など)
  • 出題形式:音声を聞いて、イラストと一致するものを選ぶ

🥈 Silver(シルバー)

  • 試験時間:約35分
  • 主な内容:身近な会話や質問応答(例:”What do you like?”)
  • 出題形式:短い文章や会話を聞いて、選択肢から正解を選ぶ

🥇 Gold(ゴールド)

  • 試験時間:約45分
  • 主な内容:簡単なストーリー理解、質問への応答判断(例:”What will the boy do next?”)
  • 出題形式:やや長めの会話文や説明を聞き、意図や内容を問う問題

全級を通して、選択式で文字を読めない子でも対応しやすいように設計されており、「聞く英語」の土台を楽しく築ける構成となっています。絵と音声の組み合わせで学べるため、英語学習の初期段階に最適な試験と言えます。

ここでは、英検Jr.と代表的な英語検定である**英検(5級)TOEIC Bridge®、TOEFL Primary®**との違いを見ていきます。

英検(実用英語技能検定)との違い

  • 英検5級からはリーディングとリスニング、さらに筆記試験(マークシート)と合否判定があります。
  • 一方、英検Jr.はリスニングのみ・合否なしのスコア形式
  • 英検Jr. Goldの上位に位置するのが英検5級であり、**Jr.は英検の「準備段階」**という位置づけです。

TOEIC Bridge® との違い

  • TOEIC Bridgeは中高生〜社会人初級向けで、リーディングとリスニングを含みます。
  • 英検Jr.は未就学児〜小学生が対象で、テスト形式・語彙レベルともに大きな差があります。

TOEFL Primary® との違い

  • TOEFL Primaryは、やや難易度の高い児童向け英語テストで、リーディングやリスニングに加え、英語運用能力の国際的評価が可能
  • 英検Jr.は国内利用を前提とし、「英語に親しむ」ことが目的の試験です。

英検Jr.は「初めての英語試験」として最も優しく設計されており、他の検定よりも安心して始めやすい入門試験として位置付けられます。英検5級やTOEFL Primaryへのステップアップとして活用するのが理想です。

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項目英検Jr.英検5級TOEIC Bridge®TOEFL Primary®
対象年齢幼児〜小学生小学生〜中学生中高生〜社会人初級小学生(主に8歳〜12歳)
難易度★☆☆☆☆(やさしい)★★☆☆☆★★〜★★★☆☆★★〜★★★☆☆
試験内容リスニングのみリスニング+リーディングリスニング+リーディングリスニング+リーディング(+スピーキング)
合否判定なし(スコア評価)ありなし(スコア評価)なし(スコア評価)
出題形式音声+イラスト選択筆記+リスニング(マークシート)マークシートコンピュータ or 紙ベース
使用目的英語に親しむ・入門基本的な英語力の証明英語初級者の実力測定国際的な英語力の評価
試験時間30〜45分約40分約60分約60〜80分
比較からわかること
  • 英検Jr.は「最もやさしい入門試験」で、英語を楽しく学び始めた子にぴったり。
  • 英検5級は「読む・書く」も含まれるため、文字の読み書きができる子に向いている
  • TOEIC BridgeやTOEFL Primaryは、ある程度英語学習経験がある子向けの次のステップ
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年齢・学年推奨級特徴・目安
年中〜年長(5〜6歳)Bronze英語に親しみ始めた段階。単語や簡単な表現の聞き取りを中心に構成されており、文字が読めなくてもOK。
小学1〜2年生Bronze〜Silver英語教室に通っている子や家庭で英語に触れている子にはSilverも検討可。少し長めの音声理解が必要に。
小学3〜4年生Silver〜Gold学校英語や継続的な学習があればGoldも挑戦可能。簡単な会話やストーリーの理解が求められる。
小学5〜6年生Gold英検5級への橋渡しとして最適。Goldに合格水準であれば、英検5級の受験も視野に入る。
中学1〜2年生Gold または 英検5級英語初心者にはGoldも有効。一定の学習歴があれば英検5級へステップアップを。
帰国子女・英語上級者
(小学高学年以上)
Gold〜英検5級以上Goldは物足りない可能性あり。英検5級またはそれ以上の級に挑戦を。
  • Bronze → Silver → Goldと段階的に受けることで、無理なく英語力を育てられる構成。
  • 各級のスコアで「次の級に進む目安(80%以上)」が明示されるため、受験後も学習指針が立てやすい。
  • 読み書きに自信がついてきたら、英検5級にチャレンジするのが自然な流れ

英検Jr.はリスニング中心のやさしいテストとはいえ、子どもにとっては「初めての試験」であり、慣れや準備がないと緊張して実力が発揮できないこともあります。各級に合わせた効果的な対策を取り入れることで、子どもが自信を持って楽しくチャレンジできます。

対策1:公式サンプル問題を活用しよう

  • 日本英語検定協会の公式サイトでは、**各級のサンプル問題(音声付き)**が無料で公開されています。
  • 本番と同じ形式の問題をあらかじめ経験させておくことで、子どもも安心して受験できます。
  • 音声を何度も聞かせ、選択肢のイラストや音のつながりに慣れさせましょう。

対策2:耳を育てるリスニング習慣をつける

  • 普段から「英語の音」に触れることが、最も大切な準備になります。
対策法
  • 英語の絵本やCD(オックスフォードリーディングツリーなど)
  • 英語アニメ(Peppa Pig, Dora, Sesame Streetなど)
  • アプリ:NHK「えいごであそぼ」や「Lingokids」などもおすすめ

結論から言えば、英検Jr.は難しい試験ではありません。むしろ、英語が初めての子どもでも楽しめるように設計された「英語に親しむための入門テスト」です。問題はすべてリスニング形式で、選択肢にはイラストが使われ、文字が読めない年齢でも取り組める工夫がされています。

とはいえ、普段あまり英語に触れていない子どもにとっては「初めて聞く音」「初めての試験形式」に戸惑うこともあります。そのため、事前に音声やサンプル問題に慣れておくことがとても重要です。

英検Jr.は合否がないため、失敗を恐れずにチャレンジできるのも大きな魅力です。Bronzeから始めてSilver・Goldへとステップアップすることで、自然にリスニング力と自信が育つでしょう。

保護者としては、スコアや正答率に一喜一憂するよりも、「楽しかった」「英語がわかった」という成功体験を大切にしてあげることが何よりのサポートになります。

英検Jr.は、英語に初めて触れる子どもたちにぴったりのリスニング中心の入門テストです。合否がないため、プレッシャーなく取り組め、「英語って楽しい!」という前向きな気持ちを育てることができます。難易度は3段階(Bronze・Silver・Gold)に分かれており、子どもの年齢や英語経験に応じて選択可能です。

リスニングに慣れておくことで、本番でも安心して実力を発揮できます。英語学習の第一歩として、英検Jr.はとても有効な選択肢です。無理のないレベルから始めて、成功体験を積み重ねることが何よりの上達の近道になります。

資格を広めてくれると嬉しいです☆彡
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