英単語検定の難易度は?各級のレベル感

「英単語検定って、どれくらい難しいの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。語彙力を測ることに特化したこの検定は、英検やTOEICとは違ったアプローチで英語力を評価してくれます。

級によって難易度が大きく異なり、初級者から上級者まで幅広く対応しているのが特徴です。本記事では、英単語検定の各級の難易度やレベル感、合格の目安、他の英語検定との違い、さらに効果的な対策法まで詳しく解説します。

自分に合った級を見極めたい方や、語彙力強化のために受験を検討している方はぜひ参考にしてください。

目次
資格種別民間資格(語彙力測定に特化)
ジャンル語学(英語)
資格区分級別(5級、4級、3級、準2級、2級、準1級、1級)
受験資格年齢・学歴不問、誰でも受験可能
試験日程年に複数回(主に春・夏・冬に開催)※詳しくは公式サイトで発表される試験スケジュールを確認
試験方法会場受験
合格基準正答率80%以上が目安(級によって多少異なる)
免除科目なし(全受験者共通問題)
試験場所全国主要都市
受験料5500円※団体割引制度あり
登録・更新特になし(合格後の更新制度なし)
問い合わせ先英単語検定 公式サイト

英単語検定は英単語力のみを測る試験であり、文法・長文・リスニングは含みません。出題形式や試験の構成は以下の通りです:

  • 形式:マークシート方式(四者択一)で出題されます。
  • 問題数:全級共通で100問です。
  • 試験時間:約35分が標準とされています。
  • 出題内容の例:特に高難易度の1級では、①英単語 → 和訳(35問)、②和訳 → 英単語(35問)、③語義 → 英単語(15問)、④英単語 → 語義(15問)といったパターンで構成されています。
  • 合格基準:級ごとに異なりますが、概ね正答率80%前後が目安です。
  • 語彙レベル:たとえば1級はネイティブレベルで約15,000語、準1級は約10,000語など、級によって求められる語彙数が異なります。
補足・まとめ
  • 出題形式は統一されたマークシート形式で、単語の意味や語義理解を中心に評価。
  • 100問・35分というテンポの速い設計で、テスト中の集中力が重要です。
  • 級が上がるほど、語彙理解の深さと幅が問われます
  • 80%以上の正答率で合格となるため、効率よく語彙を定着させる学習が鍵となります。

英単語検定(単検)は、「語彙力」に特化した試験であり、英検やTOEICのようにリスニング・文法・読解力は問われません。単語の知識・理解力を集中的に測るユニークな試験で、級ごとに語彙レベルや合格基準が細かく設定されています。

以下に各級の難易度やレベル感をまとめました。

各級の難易度・語彙数・対象レベル

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想定語彙数難易度目安対象者の目安学習レベル
1級約15,000語★★★★★大学英語専攻・英語上級者・ネイティブ級TOEFL iBT100点以上、英検1級以上
準1級約10,000語★★★★☆大学生・社会人(英語中上級)TOEIC800点以上、英検準1級~1級
2級約5,500語★★★☆☆高校卒業~大学受験生英検2級、TOEIC600点程度
準2級約4,000語★★☆☆☆高校生中~後半英検準2級レベル
3級約2,500語★★☆☆☆中学校卒業程度英検3級レベル
4級約1,500語★☆☆☆☆小学校高学年~中学初級英検4級~5級程度
5級約700語★☆☆☆☆小学生低学年~初学者英語学習入門レベル

難易度のポイントと特徴

  • 1級・準1級は非常に高難度
    学術的語彙や専門分野の単語、抽象語・多義語などが頻出。ネイティブスピーカーや翻訳・通訳者レベルの語彙力が求められます。
  • 2級〜準2級は受験英語・実用英語に強くなれる
    高校~大学入試、TOEIC対策にも直結。英検・TEAP・GTECなどの補強教材としても有効です。
  • 3級以下は英語学習者の基礎力チェックに最適
    中学生レベルの語彙力を確認しやすく、入門者にもおすすめ。子どもの語彙力育成にも活用されています。

難易度の捉え方のコツ

英単語検定は「正答率80%」が合格基準のため、語彙数だけでなく語の意味・使い方・語義の深い理解も必要とされます。ただ単語を暗記するだけでは不十分で、類義語や文脈理解、語源知識があると合格がグッと近づきます。

特に上級級(準1級・1級)では、「意味→英語」「語義→英語」など英訳形式の問題も含まれ、アウトプット型の力が問われる点も難易度を押し上げる要因です。

英単語検定では級ごとの合格率が公開されており、難易度が上がるほど合格率は低くなります。
公式サイトによると、各級の平均合格率は以下の通りです

1級21%
準1級32%
2級39%
準2級41%
3級54%
4級81%
5級92%

これらを見ると、3級までは合格率が比較的高く、下位級は入門から初学者に向いている一方、上位級はかなりの語彙力が必要であることがわかります。

受験者の傾向

  • 上位級を狙う受験者は語彙マニアが多い傾向があります。特に1級の受験者は、普段から語彙力強化に興味のある層が多く、自己挑戦の意味合いで受験するケースが目立ちます。
  • 2023年11月以降、1級は難化傾向が顕著になっており、過去の単語帳(例:SVL)に掲載されていない語も大量に出題されるようになったとの声もあります。これにより、実際の合格率にも影響が出ている可能性があります

英単語検定における合格率は、下級では高く(5級で約92%)、上級では厳しい結果(1級で約21%)となっています。これは必要とされる語彙数や難易度が級によって大きく異なるためです。受験者の傾向としては、上級級ほど英語学習への強い意欲や語彙マニア度が高い傾向があります。特に1級は近年難化が進んでおり、以前の過去問だけでは対策が難しくなっているため、出題範囲の変化に合わせた戦略的な学習が重要です。

1. 目的・測定焦点の違い

  • 英単語検定(単検):語彙力(単語の意味・理解・文脈)のみを専門的に測定する試験。リスニング・文法・総合力は含まず、語彙に特化している点が最も大きな特徴です。
  • 英検(実用英語技能検定):英語の4技能(リーディング・リスニング・スピーキング・ライティング)をバランスよく問う、級ごとに構成された総合試験
  • TOEIC(L&R):リスニングとリーディングに特化したスコア制試験。ビジネスや日常英語の実用コミュニケーション能力を測ります

2. 難易度・語彙量の違い(語彙に着目)

  • 英単語検定:1級では約15,000語、準1級で約10,000語、中間級でも数千語規模が必要とされ、語彙の深さ・幅広さが求められます。
  • 英検:級によって必要単語数が変動。英検2級相当で約5,000語前後とされます
  • TOEIC:満点取得には約10,000語の語彙力が必要とされる一方、平均スコア帯であれば約4,000語程度の語彙力が想定されています
    → この点だけでも、単語の難度は順に「英単語検定 >(英検・TOEIC)」と言えます。

3. 形式・頻度・評価方式の違い

  • 英単語検定:単語の意味や語義に特化したマーク式。級ごとに明確に分かれていることから、学習段階に応じた挑戦がしやすい。
  • 英検:級によって、記述式、英作文、面接等を含む総合的な形式。スピーキング・ライティングのアウトプット力も評価されます。
  • TOEIC:マークシート形式で一律同じ問題を受験。合否ではなくスコアで評価されるため、現在の能力を数値化しやすい

4. CEFR(国際基準)との比較

  • 英検やTOEICはCEFRに対応しており、例えばTOEIC L&Rで945点以上は英検1級相当とされます。英単語検定はCEFRとの直接対応はされていませんが、語彙重視という点で上級級はC1並の語彙量とも言えます。

語彙力特化なら「英単語検定」、アウトプット含む総合力なら「英検」、スコアでの評価や頻度なら「TOEIC」と、目的に応じた使い分けが重要です。

英単語検定は、英語の中でも語彙力に焦点を当てた非常にユニークな試験です。

日常英語から学術レベルの単語まで、級ごとに求められる単語の深さや広がりが異なるため、自身の語彙力を客観的に把握したい方に適しています。特に、英検やTOEICでは測りづらい「単語そのものの理解力」を明確に可視化できる点が大きな特長です。

英語学習のペースメーカーとしても活用しやすく、効率的な語彙トレーニングにもつながります。目的やレベルに応じて、まずは自分に合った級から挑戦してみましょう。

資格を広めてくれると嬉しいです☆彡
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